70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

圧倒的な声量を誇る歌姫のユーロ・ロック調の大ヒット曲! Laura Branigan "Self Control" (1984)



収録アルバム "Self Control"(邦題:セルフ・コントロール)


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今回ご紹介するのは、アメリカの女性ロック・シンガー、ローラ・ブラニガンが1984年にリリースした全米4位の大ヒット曲、"Self Control"(邦題:セルフ・コントロール)です。

 

ローラ・ブラニガンは、1957年にアメリカのニューヨークで産まれました。
祖母も母親も歌手という恵まれた環境の中で育ったローラは、自身も早くから音楽活動を開始し、1973年16歳の時には早くもMeadowというバンドでボーカルを担当して "Frinedship" というアルバムをリリースしています。


その後も着実にキャリアを重ねて、1982年、25歳の時に大手レコード会社と契約してアルバム "Branigan"(邦題:グロリア)で念願のソロでのメジャー・デビューを果たしました。

このアルバムからシングル・カットした "Gloria"(邦題:グロリア)は全米2位の大ヒットとなり、これ以上のない順調なスタートとなります。


翌1983年にはセカンド・アルバム "Branigan2"(邦題:哀しみのソリテアー)をリリースしますが、このアルバムからのシングル・カットした "Solitare"(邦題:哀しみのソリテアー)が全米7位、"How Am I Supposed To Live Without You"
(邦題:ウィズアウト・ユー)が全米12位という大ヒットとなり、新しい歌姫の誕生を全世界に強くアピールする結果となりました。


そして翌1984年にはサード・アルバム "Self Control" をリリースします。このアルバムのタイトル・チューンである "Self Control" は世界各国でチャートの1位を記録し、全米チャートでも4位となるローラ自身最大のヒット曲となりました。


ローラ・ブラニガンの魅力と言うと、やはりパワフルで圧倒的な声量、そしてそれに裏打ちされた類稀なる表現力と言えるでしょう。声色としてはやや硬質で金属的な感じはありますが、ただ、やたらと力でグイグイ押してくる訳ではなく、曲調として当時ヨーロッパを席巻していたユーロ・ビートを強く意識した打ち込み系のサウンドで、むしろ全体的には抑えめの印象があります。

しかしサビなどの盛り上がる場面ではそのポテンシャルを遺憾なく発揮して、素晴らしい歌唱力、表現力で聴く者を虜にしてしまうような、実に魅力的なシンガーであることは間違いありません。

 

今日ご紹介する "Self Control" の収録されたアルバム "Self Control" もその例に漏れず、力に任せて押し込んできたり、やたらと尖ってトゲトゲしたりすることなく、バラードも交えたユーロ調のやや抑えめの曲調の中で、余裕のある素晴らしい歌唱力、表現力を満喫することができます。

アルバムのクレジットを見ると、バックのミュージシャンにはカルロス・ベガ、ジョン・ロビンソン(Dr)、マイケル・ランドウ、ポール・ジャクソン・ジュニア(Guit)、ネイザン・イースト(Bass)など、アメリカ西海岸を代表する錚々たるメンバーが並んでいます。彼らの前に出過ぎることのない、老練なツボを押さえたプレイも聴きどころのひとつですね。

 

さて、"Self Control" ですが、こちらもユーロ・ロック調のビートに乗せてローラが淡々と歌い上げる、不思議な魅力に溢れた楽曲となっています。

イントロから電子的なドラム・サウンドと対照的なオーバー・ドライブのギター・リフが絡んで期待感で一杯となりますね。バックのシンセサイザーのスペイシーなアレンジも効果満点です。

ローラの歌声は、わざと力を抜いてブレス多めのハスキーなサウンドになっているのですが、「力を抜いている」と言っても決してフニャフニャしている訳ではなく、土台はしっかりしている感があるので、緊張感を保ちつつも非常に安定感のあるメロディ・ラインを奏でている印象です。

サビ後のコーラスも効果抜群で、耳に残りますね。

 

非常に才能溢れるシンガーで活躍も期待されていたのですが、2004年に脳動脈瘤のため47歳という若さで亡くなられました。
残念でなりません。
合掌。

 

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