70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

ジャズ/フュージョンのエッセンスの効いた、都会派ロックのシャレた名曲! Level42 "Lessons In Love" (1987)



収録アルバム "Running In The Family"(邦題:ラニング・イン・ザ・ファミリー)


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今回は、イギリスのジャズ/フュージョン・ロック・バンド、レベル42の7枚目のアルバム "Running In The Familiy"(邦題:ラニング・イン・ザ・ファミリー)に収録されている、全米12位のヒット曲、"Lessons In Love"(邦題:レッスンズ・イン・ラブ)をご紹介します。


レベル42は、1979年にイギリスのロンドンでジャズ・ファンク/フュージョン系のバンドとして結成され、1981年にはデビュー・アルバム "Level42" をリリースします。このアルバムからは "Love Games" がシングル・カットされ、イギリスのチャートでトップ40に食い込むスマッシュ・ヒットとなりました。

 

その後、バンドは1982年に

・2nd: Strategy / The Early Tapes

・3rd: The Pursuit of Accidents

という2枚のアルバムを立て続けにリリースします。

当初はインストルメンタル指向の強いジャズ/ファンク系のサウンドを得意としていたバンドですが、アルバムのリリースを重ねるごとに徐々に(商業路線を意識して)ポップ色を強めていきます。

 

アース・ウィンド&ファイヤのラリー・ダンをプロデューサーに迎えて1983年に作成された4枚目のアルバム "Standing in the Light" では、「ジャズ/フュージョン系ポップ・ロック」というバンドのカラーが広く一般に認められた形となり、シングル・カットされた "The Sun Goes Down (Living It Up)" はバンドとして始めて全英チャートのトップ10に入る大ヒットとなりました。

ここに来て、バンドはイギリスを始めとする欧州各国で広く認識され、今後の活動に向けての地盤固めができたこととなります。

 

1984年には、これまでの「ジャズ/フュージョン系ポップ・ロック」という路線を継承して5枚目のアルバム "True Colours" をリリースし、 1985年には6枚目のアルバム "World Machine" をリリースしますが、このアルバムからシングル・カットした "Something About You" はバンドとして初めて全米のチャートでトップ10を記録する大ヒットとなり、いよいよ欧州のみならずアメリカでもその実力が認められる結果となりました。


そして1987年にリリースした "Running In The Family" ですが、このアルバムからシングル・カットした "Lessons In Love"(邦題:レッスンズ・イン・ラブ)は、ドイツ、スイス、デンマークなどの欧州各国では軒並みチャートの1位を記録し、結果として、全英3位、全米12位という大ヒットを記録することとなりました。


このアルバムからは、その他にも

・Running In The Family

・To Be With You Again

・It's Over

・Children Say

という4曲がシングル・カットされ、どの曲も欧州各国ではトップ20に食い込むヒットを記録し、これらのシングルのセールスにも後押しされた形で、アルバムのセールスも全英、全米のチャートでトップ25に入る大ヒットとなりました。


アルバム "Running In The Family" ですが、5曲もヒット曲が出ていることからもわかるとおり、どの曲も粒揃いの非常に完成度の高い作品だと言えるでしょう。

ジャズ/ファンク系のバンドとしてスタートした彼らがポップ色を強めていく中での作品であり、ジャズ/ファンク系のスタイリッシュでスマートで都会的なサウンドとポップ系の親しみやすいノリの良さが非常に高いレベルで見事に融合された、文句なしの名盤です。

一歩踏み間違えると「キザッたらしく」なってしまいそうなところを、ギリギリのところで踏ん張って「シャレた」作品に仕上げているところは、個人的にはスパンダー・バレエとどこか似ているところがあるような気がしています。

 

アルバムを通してミドル・テンポくらいのビート感が実に気持がいいですね。速過ぎず、遅過ぎず、で、肩肘張らずにリラックスしてゆったりと「ノレる」感覚、とでも言いましょうか。

シンセ(ブラス系、その他)やコーラス・パートのアレンジが秀逸で、そこはジャズ/ファンク系実力派バンドの面目躍如というところですね。

 

今回ご紹介する "Lessons In Love" ですが、印象的なシンセの分厚いサウンドで曲はスタートします。

ゆったりとしたビートでバックの音数も抑えめのボーカル・パートから、コーラス・ワークが美しいサビへ、そしてイントロと同様の分厚いシンセに乗せたファルセットが美しいBメロ、続いてバックのシンセのアレンジが効果的な間奏のギター・ソロと、曲のどこを切り取ってもスタイリッシュでシャレており、バタバタ感のない曲調が「大人の余裕」を感じさせるハイ・センスな一曲に仕上がっています。


単にポップ/ロックなだけではない、ジャズ/フュージョンのエッセンスが効いたスタイリッシュなロックをお好みの方には、ぜひオススメしたい一枚ですね。

 

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