70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

歯切れ良いビートとブラスのリフが印象的な、シャレた一曲! Swing Out Sister  "Breakout"  (1986)



収録アルバム "It's Better To Travel"(邦題:ベター・トゥ・トラベル)


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今回は、イギリス・マンチェスター出身のクロスオーバー/ポップ系バンド、スイング・アウト・シスターの1986年の大ヒット曲、"Breakout"(邦題:ブレイクアウト)をご紹介します。

 

スイング・アウト・シスターは、コリーン・ドリュリー(ボーカル)、アンディ・コーネル(キーボード)、マーティン・ジャクソン(ドラム)の3人により、1984年に結成されました。

翌年には "Blue Mood"(邦題:ブルー・ムード)をイギリスでリリースしますが、大きな注目を集めることはできず、チャートインもなりませんでした。

 

ところが、1986年にリリースした "Breakout"(邦題:ブレイクアウト)が全英チャート4位、全米でもチャート6位という大ヒットとなり、一躍スター・バンドの仲間入りを果たします。

1987年にはこの大ヒット曲を収録したアルバム "It's Better To Travel"(邦題:ベター・トゥ・トラベル)がリリースされますが、こちらも全英1位の大ヒットとなりました。

このアルバムからは、続いて "Surrender"(邦題:サレンダー)"Fooled By A Smile"(邦題:フールド・バイ・ア・スマイル)もシングル・カットされ、いずれもチャートを賑わすヒットとなっております。

 

スイング・アウト・シスターのサウンドですが、ジャズやソウル、ファンク、ラテン、テクノなどの様々なジャンルの音楽を融合させた、クロスオーバーなポップスというところでしょうか。

特にこのアルバム "It's Better To Travel" では、パーカッションやシンセ・ベースを効果的にフィーチャーした歯切れの良いビートと、メロディアスで非常に耳に残る印象的なブラスやストリングスのアンサンブルが特長的ですね。

また、モデルとしてのキャリアもあるコリーン・ドリュリーのファッショナブルなビジュアルやクールなボーカルは、1980年代後半のサウド・シーンにおいて、スイング・アウト・シスターを「時代の先端を行くオシャレなバンド」と印象付けるのにも大いに効果があったのではないかと思います。

 

さて、今回ご紹介する "Breakout" ですが、当時日本でもかなり話題になり、TVのCMなどでも頻繁にオンエアされていたので、ご存知の方も多いかと思います。

ノリのいいご機嫌なビートを叩き出すリズム・セクションは、シンセ・ベースと生のドラムスという一風変わった構成で、テクノっぽくもありファンクっぽくもあるという、これぞスイング・アウト・シスターとも言うべき独特の世界の礎(いしずえ)となっています。

このリズム隊に乗せて聞こえてくる、パーカッシブでメロディアスなブラスのリフが大変印象的で、華やかな彩(いろどり)とオシャレな雰囲気を醸し出していますね。

コリーンのボーカルもクールでキュート、まさにバンドを代表する一曲と言えると思います。

 

今回のアルバムに収録されている "Twilight World (Superb,Superb Mix)" のイントロでは、東京駅に発着する列車の日本語による車内アナウンスが効果音として使われています。

これがきっかけかどうかはわかりませんが、その後バンドは日本との関係を深めていき、テレビドラマの主題歌を書き下ろしたり、日本のミュージシャンが彼らのレコーディングに参加したり、逆に日本のミュージシャンのレコーディングに彼らが参加したりと、非常に友好的な関係を構築していると言えましょう。

 

スイング・アウト・シスターが世に出るきっかけとなったこの作品を、ぜひ一度、お聴きください。

 

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