70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

ハワイ発!サーファーに愛されたフュージョン系ボーカルの名曲! SEAWIND "Hold On To Love" (1979)



収録アルバム "Light The Light"(邦題:ライト・ザ・ライト)


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今回はハワイ出身のフュージョン・バンド、シーウィンドの3枚目のアルバム "Light The Light"(邦題:ライト・ザ・ライト)から "Hold On To Love"(邦題:ホールド・オン・トゥ・ラブ)をご紹介します。

 

シーウィンドは1970年代の始めにジャズ・フュージョン界の大物ドラマー、ハービー・メイソンによって見出され、ハービーのプロデュースにより1976年にアルバム "Seawind" でデビューしました。

1977年にはセカンド・アルバム "Window Of A Child"(邦題:太陽の伝説)をリリース、そして1979年に今回ご紹介するサード・アルバム "Light The Light" をリリースします。

 

このバンドのサウンドの特徴ですが、まずはホーン・セクションのアレンジもこなすジェリー・ヘイ(トランペット、フリューゲルホーン)率いる「シーウィンド・ホーンズ」と呼ばれるブラス隊ですね。

非常に高い音楽性と技術力を誇るこのホーン・セクションは、マイケル・ジャクソンやクインシー・ジョーンズといった大物ミュージシャンのレコーディングにも数多く関わっており、その実力は折り紙付きと言えるでしょう。角松敏生、TM NETWORK、TUBEなどの日本人アーティストの作品にも度々登場しています。

 

そして次なる特徴は、ボブ・ウィルソン(ドラムス)、ケン・ワイルド(ベース)によるシャープでタイトなリズム・セクションです。さらにこのアルバムでは、実力派パーカッショニストのパウリーニョ・ダ・コスタも加わって、バンドのサウンドを根底からしっかりと支えています。もちろん、フュージョン・サウンドには欠かせないグルーヴ感も完璧です。

 

そして最後になりますが、フュージョン系バンドには珍しい女性ボーカルとして、ポーリン・ウィルソンのキュートなボイスを大きくフィーチャーしています。キュートなんですけど、非常に声域が広く、特に高音部のハリと伸びが素晴らしいです。

 

これらの特徴に支えられた楽曲は、どこか海岸に吹く風や波飛沫やカラリとした陽射しを連想させ、それがサーファーたちに根強い人気がある所以なのかも知れません。

 

今回ご紹介するアルバム "Light The Light" ですが、ハワイの風や海、気候を思わせるような爽やかで後味の良い、非常に気持ちの良いアルバムに仕上がっています。

静かな楽曲もありますが、やはりビートの効いたアップ・テンポな楽曲で本領発揮、といったところですね。フュージョン系あり、ファンキーなポップあり、ラテン・フレーバーあり、と、アップ・テンポと言っても曲によって様々なエッセンスが加えられており、演奏技術の高さとセンスの良さを感じ取ることができます。

 

今回ご紹介する "Hold On To Love" ですが、このアルバムのリード・ナンバーになっています。

キャッチーなブラスのフィル・イン、そしてご機嫌なリズムといった、シーウィンドの魅力が詰まった楽曲と言っても過言ではありません。

ただ、この曲ではしっかりボーカルを聴かせたい!という意図が感じられるような気がします。ポーリンのキュートなボーカルが、時には静かに優しく、時には高音域でシャウトして、メリハリの効いた非常に味のあるアレンジを楽しむことができます。

間奏の後で一度ぐっとテンションを落としてから、リズム隊、ブラス、ボーカル、コーラスが折り重なるようにだんだんと音を積み上げていって、ハイ・テンションをキープしてエンディングに向かうところなんか、ワクワク感を煽るような作りが凝ってますねー!

個人的には、ベースが聴き所かと思います。しっかりリズムをキープしつつ、小ワザを効かせるあたりが流石ですね。

 

天気の良い休日の海岸線ドライブのお供に、最適なアルバムであること間違いなし!です。

この一枚を持って、出掛けてみませんか?

 

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