70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

苦節10年の末に生まれた全米NO.1ヒットの名曲! REO Speedwagon "Keep On Loving You" (1981)



収録アルバム "Hi Infidelity"(邦題:禁じられた夜)


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今回ご紹介するのは、アメリカのロック・バンド、REOスピードワゴンの全米NO.1ヒット曲、"Keep On Loving You" です。

 

REOスピードワゴンは1971年にアルバム "REO Speedwagon" でデビューしました。

デビュー当初からクラブやライブ・ハウスなどを廻る地道なライブ活動を行い、年に1枚のペースでアルバムをリリースしていたのですが、1970年代はまったくと言っていいほど、売れませんでした

「アメリカで最も売れていないが、長続きしているバンド」という不名誉なレッテルを貼られてしまったのもこの頃です。

 

それでも、1978年になってリリースした8枚目のアルバム "You Can Tune A Piano, But You Can Tuna Fish"(邦題:ツナ・フィッシュ)が全米29位というそれまでにない売れ行きを見せ、ようやく人気も上昇傾向になっていきます。

 

そして1980年、11枚目のアルバム "Hi Infidelity"(邦題:禁じられた夜)がリリースされると、これが爆発的なヒットとなり、それまで全米アルバムチャート8週連続1位をキープしていたジョン・レノンの "Double Fantasy"(邦題:ダブル・ファンタジー)を蹴落とすと、以降15週に渡って全米アルバムチャートの1位の座を堅守し続けることとなりました。

先行してシングル・カットされた "Keep On Loving You" も全米1位に輝き、それまで燻っていたのがウソのような大人気バンドへと急変貌したのです。

 

バンドのサウンドとしては、初期の頃はストレートでシンプルなアメリカン・ロックでしたが、徐々に、ギターのハードなリフといった部分を継承しながらも、当時のTOTOやジャーニーに代表されるようなポップできらびやかなAORロックへと変化していっています。

大ヒットとなったアルバム "Hi Infidelity" はまさにそのサウンドの象徴で、ハードなギター、多彩な音色のキーボードに彩られた、若々しいエネルギーに溢れた爽快なロック・ナンバーが収録されています。

 

シングル・カットされて大ヒットした "Keep On Loving You" ですが、メロディの美しさでは他のどんなヒット曲にも引けをとらない、当時流行のAORロックのアレンジが施されたミディアム・テンポの素晴らしい曲です。

曲は、抑えめなピアノとボーカルから静かに始まりますが、サビに向かうあたりから一気に盛り上がりを見せます。サビに突入しての美しいメロディ、絶妙なバックのサウンドとコーラスが印象に残る、全米1位の名に恥じない名曲ですね。

 

売れない頃は「長続きだけのバンド」と酷評され、売れれば売れたで「産業ロック」と揶揄されるという、なんだか気の毒なバンドですが、1980年代を代表する名曲を生み出した実力派バンドであることは間違いないです。

 

ぜひ一度、お聴き下さい!

 

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