70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

北欧メタルの雄が放つ大ヒット曲! EUROPE "The Final Countdown" (1986)



収録アルバム "The Final Countdown"


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今回ご紹介するのは、北欧メタルの先駆者、ヨーロッパのサード・アルバム "The Final Countdown" からの大ヒット曲、"The Final Countdown"です。

 

おそらく、キーボードの厳かなイントロから始まるこの曲を聴いたことがない人はいないんじゃないかというくらい、テレビCMなどでも使われて日本でも大ヒットしました。

 

スウェーデン出身のヨーロッパは1983年、アルバム "EUROPE" でデビューしました。
どこよりもまず日本でその人気に火がつき、この時初めて「北欧メタル」という概念が生まれます。
ちなみに、スウェーデンやフィンランドなどの北欧の国では、音楽を志す若者のために国が資金的なバックアップを行う教育システムがあるそうです。そのシステムが、後に多くのメタル・バンドを輩出するバックボーンとなり、その先駆けがヨーロッパだったというわけです。

 

ヨーロッパですが、1984年にはセカンド・アルバム "WINGS OF TOMORROW" をリリース、前作にも増してメロディアスでハードなサウンドで好評を博し、北欧メタルの確固たる地位を築きます。

 

そして満を持してリリースされたサード・アルバムの"The Final Countdown" ですが、全米最高位8位を記録する大ヒットとなり、タイトル曲 "The Final Countdown" を始めとする4曲をシングル・カット、いずれもトップ20にランキングされる大ヒットを記録しました。

 

ヨーロッパのサウンドの特徴といえば、北欧メタル特有の様式美に重きを置いたメロディアスかつベーシックなヘビーメタルですね。ギターとキーボードのバランスが非常に良くとれており(と言うか、ヘビーメタルの中ではキーボードの比重が大きいです)、どちらもでしゃばりすぎることはなく、かと言って、出るべき所はちゃんと出て、しっかりソロ・パートを聴かせる、というように、勢いや音量だけに頼らない計算されたヘビーメタルと言えましょう。

 

加えて、ジョーイ・テンペストのハリのある艶やかなハイトーン・ボイスも忘れてはいけないですね。ハードな曲の伸びやかな高音域、バラードのしっとりとした説得力のある中音域は、バックの演奏に負けず劣らず美しいです。


今回ご紹介する "The Final Countdown" ですが、もう多くを語る必要はないでしょう。
キーボードのドラマチックなイントロが抱かせる期待感がまず凄い!その期待を裏切らない、サビに向かってテンションが上がっていくボーカル、間奏のギター・ソロ、イントロのフレーズのリプライズでフェードアウトしていくエンディング、どれを取っても完璧ですね。

しかしこのアルバム、タイトル曲だけではありません。
全米1位を記録した "Carrie" は、ヘビメタ・バラードの中でもNO.1の美しい曲と言えます。サビで聴かせる切ないボーカルとアクセントとなるベース・ラインが心に残ります。
その他、 "Danger On The Track""Cherokee""Love Chaser" など、一曲一曲が粒揃いで「北欧メタルここにあり」の素晴らしいアルバムです。
("Ninja"はどうなんでしょうね・・・。アリかなあ・・・。)

 

ボン・ジョビがヨーロッパをライバル視していた、というのは有名な話ですね。
(ボン・ジョビが来日した時に「ヨーロッパの日本での人気はどうなの?」と聞いてきたとか。)

 

時には、メロディアスなハード・ロックに酔いしれてみてはいかがでしょうか。

 

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