70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

ブルー・アイド・ソウルの大御所デュオの大ヒットナンバー! Hall & Oates "Private Eyes" (1981)

収録アルバム "Private Eyes"


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今回は、ホール&オーツの12枚目のアルバム "Private Eyes" からタイトル曲の大ヒットナンバー、"Private Eyes" をご紹介します。

 

ホール&オーツは、1972年にアルバム "Whole Oats" でデビューしました。

アルバム・タイトルの「Whole Oats」とは、精白していないカラスムギ(エンバク)のことで、コンビの名前に引っ掛けた洒落たタイトルになっています。

1976年には、4枚目のアルバム "Daryl Hall & John Oates"(邦題:サラ・スマイル)をリリースするのですが、ここからシングル・カットした "Sara Smile" が全米4位の大ヒットとなり、アルバムも全米17位を記録して注目を浴びるようになります。

その後も、"She's Gone"(1976年、全米6位)、"Rich Girl"(1977年、全米1位)とヒットを飛ばし、着実に人気、知名度を上昇させていきます。

 

サウンド的には、ソウル、R&Bをベースとしたポップ・ロックで、その時その時で時流の先端を行くファンクやエレクトロ・ロックの要素も上手く取り入れて、実に幅広い、柔軟で聴きやすい音を提供してくれています。

 

デビュー当初は、「白人が黒人を真似た」=ブルー・アイド・ソウル(青い目のソウル)と揶揄されていましたが、それがホール&オーツの音楽性として定着し、逆に次第に黒人に影響を与える存在になっていきました。

 

1980年代に入っても、その勢いは衰えることなく、"Kiss On My List"(1981年、全米1位)、"You make My Dreams"(1981年、全米5位)とヒットを連発します。

 

そして1981年、12枚目のスタジオ・アルバム "Private Eyes" をリリース、全米5位の大ヒットとなり、彼ら自身初のプラチナ・ディスクを獲得しました。彼らのそれまでの作品の中では、最も商業的に成功したアルバムと言えます。

このアルバムからは、"Private Eyes""I Can't Go For That" という2曲の全米1位のヒット曲が生まれています。

 

1981年11月に "Private Eyes" がリリースされて2週連続1位を記録したのですが、これを1位の座から引きずり降ろしたのが、オリビア・ニュートン・ジョンの "Physical" でした。この "Physical" は10週連続1位というとんでもない大ヒットとなるのですが、これを1位の座から引きずり降ろしたのが、 "I Can't Go For That" でした。

このホール&オーツとオリビア・ニュートン・ジョンの1位争いの裏で泣いたのがフォリナーで、名曲 "Waiting For A Girl Like You" は結局1位をとれずに、10週連続全米2位という記録を作ってしまったのでした・・・。

 

アルバム "Private Eyes" ですが、ブルー・アイド・ソウルと称された彼らの音楽性が最高レベルで結実された作品と言えるでしょう。キャッチーでポップな曲を揃えているのですが、単なるポップス・アルバムではなく、根底に流れるR&B、ソウルの匂いがプンプンする仕上がりになっています。

アルバムとしての完成度も高いのですが、やはりシングル・カットされた2曲の出来は、他を圧倒しています。

 

"Private Eyes" は、ギターのイントロが印象的な軽快なポップ・ナンバーです。ダリル・ホールの男の色気が溢れたちょっと甘めのハイ・トーン・ボイスがいいですね。

 

"I Can't Go For That" は、エレクトロ・ポップっぽい仕上がりで、無機質なリズム・セクションに絡む、抑え目な淡々としたボーカルが妙に印象に残る曲です。ちなみに、この曲の独特なベースラインを "Billie Jean" で使わせてもらった、とマイケル・ジャクソンが「We Are The World」のプロジェクトで対面した時に語っていたそうです。

 

 

ホール&オーツの成功を受けて、ワム!やスタイル・カウンシルといったブルー・アイド・ソウルの血脈を継ぐバンドが数多く成功を収めています。

音楽界の中で大きな潮流を作ったホール&オーツの楽曲に、ぜひ耳を傾けてみて頂きたいと思います。

 

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