70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

空耳界の四天王、最強のメタル・バンド! Metallica "Enter Sandman" (1991)

収録アルバム "Metallica"(邦題:メタリカ/ブラック・アルバム)


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今回ご紹介するのは、ヘヴィ・メタル界の帝王、スラッシュメタル四天王の一角、メタリカの5枚目のアルバム "Metallica" から "Enter Sandman" です。ちょっと新しめの曲になりますが、どうしてもこの曲は取り上げておきたかったので、ご容赦ください。

 

メタリカは、1983年にアルバム "Kill'em All" にてインディーズ・レーベルからデビューしています。デビュー前には、日本のヘヴィ・メタル・バンド "LOUDNESS" のギタリスト・高崎晃に加入の打診があったらしいですね。

1984年に2枚目のアルバムをリリースした後にメジャー・レーベルと契約し、1986年発表の3枚目のアルバム "Master Of Puppets"(邦題:メタル・マスター)でメジャー・デビューを果たします。このアルバムは全米29位、ゴールド・ディスクも獲得し、メタリカの知名度や人気を確固たるものにすることになります。

1988年、4枚目のアルバム "...And Justice For All"(邦題:メタル・ジャスティス)のリリース(収録曲の "One" がグラミー賞のベスト・メタル・パフォーマンス部門を受賞)を経て、1991年に今回ご紹介する5枚目のアルバム "Metallica" をリリースします。

このアルバムは4週連続の全米1位を獲得、全世界で2000万枚を超える大ヒットとなりました。

 

ヘヴィ・メタルというジャンルを一言で表すと、重厚、疾走感、ハードコア、ヴァイオレンスなどの単語が導かれますが、メタリカもデビュー当初こそそのような単語で括られるバンドであったのですが、アルバムの発表を重ねるごとに変化を遂げ、今回取り上げているアルバム "Metallica" は、クールなギターのリフにも単なる様式美を超えた独特の美意識が感じられて、ファンタジックで叙情的な詩の世界と相まって、他のメタル・バンドとは一線を画す新しいメタルの方向性を示唆するような作品になっています。

 

今回ご紹介する "Enter Sandman" ですが、御伽噺に出てくる「眠りの精」について歌った、異色の名曲と言えるでしょう。夜遅くまでおきている子供がいると、どこからともなく「眠りの精=サンドマン」が現れて、子供の眼に砂を撒いて眠りを誘う、と言われています。

イントロから次第に盛り上がっていくギターのリフは意図的に感情を抑えたようなクールさなのですが、サビに入ると一転して感情を解き放つような荒々しさに豹変するあたりが非常に印象的ですね。随所で入るドラムの裏打ちも効果的です。

子供を諭すように、やはり抑え目のボーカルや、間奏で挿入される子供の就寝前のお祈りの言葉も合わせて、叙情的・幻想的な効果作りとメタルのサウンドが見事にマッチして、曲全体の世界観が見事に表された一曲だと思います。

 

メタリカは、空耳界でも突き抜けた存在感を発揮しています。

「アース・ウィンド&ファイヤー」「ガンズ・アンド・ローゼズ」「クイーン」と並んで空耳界の四天王と言われていますが、その作品数でもトップ・クラスの優秀な空耳配給バンドです。

 

この "Enter Sandman" でも、1番の後半で流暢な日本語で「千代田生命に行こう!」と言っているのを聞くことができます。

  千代田生命に行こう

  Till the Sandman he comes

 

また、このアルバム収録の "Through The Never" でも、サビの最後で「寿司!鳥!風呂!寝ろ!」というシャウトが聞こえます。

  寿司! 鳥! 風呂! 寝ろ!

  Twisting  turning  through  the  never

 

ぜひ一度、聴いてみてくださいませ。

 

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