70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

ペイジズの音楽性を継承した全米1位バンドの大ヒット・チューン ~ Mr. MISTER "KYRIE" (1985)



収録アルバム: Welcome To The Real World

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今回は、アメリカのロック・バンド "Mr.ミスター" の2枚目のアルバム "Welcome To The Real World" から全米1位のヒット曲 "KYRIE" をご紹介します。

 

先日の記事でペイジズをご紹介しましたが、中心人物だったリチャード・ペイジとスティーブ・ジョージがペイジズ解散後に結成したバンドがこのMr.ミスターです。


ペイジズでは3枚のアルバムをリリースしましたが、どの作品も完成度は高かったもののヒットには至らず、その才能も埋もれたままになってしまうのかと思われましたが、Mr.ミスターとしてリリースしたデビュー・アルバム "I Wear The Face" からは "Hunters Of The night" がチャート・イン(57位)し、満を持して発表したこの2枚目のアルバム "Welcome To The Real World" からは、まずファースト・シングルとしてリリースした
"Broken Wings" が全米1位を獲得、グラミー賞の最優秀ポップグループにもノミネートされるなど、成功への道程を確実に歩み始めます。そしてセカンド・シングルとしてリリースした "KYRIE" も全米1位を獲得、サード・シングルの "Is It Love" は全米8位と、完全にその才能が開花するに至ったのでした。
これらシングルのヒットにより、アルバムも全米1位を獲得しています。

バンドのサウンドとしては、ペイジズで見せたジャズ/フュージョン/ファンク/プログレッシブへのアプローチによる多彩な音楽性はそのまま継承し、さらにアメリカン・ロックの持つ力強さ、荒々しさを加えたような、非常にアグレッシブで奥の深いものになっています。

 

今回ご紹介する "KYRIE" ですが、キリスト教で「主よ、哀れみたまえ」を意味する言葉です。
それを意識してかどうか、神々しさを感じさせるような厳かなボーカルから曲は始まるのですが、途中でギター、シンセなどの楽器が入ってくるあたりから、グッと力強いロックに移行していきます。2番から入るバスドラの裏打ちが曲調に変化を与えて、間奏のリズム・ギター、コーラスによる盛り上がりへとつながっていく様は、見事な構成力の勝利を感じます。

 

バンドは1987年に3枚目のアルバム "Go On" をリリースするのですが、残念ながらヒットには結びつかず、1989年には解散という道を選択することになります。

 

その後も、リチャード・ペイジ、スティーブ・ジョージは、他のミュージシャンに作品を提供したり、ソロ・アルバムをリリースしたりと、意欲的に活動を行ってるようです。

 

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