70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

二大ボーカリスト、バンドの枠を超えた夢のデュエット! ~ Philip Bailey & Phil Collins "Easy Lover" (1984)



収録アルバム "Chinese Wall"


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 今回ご紹介するのは、フィリップ・ベイリーとフィル・コリンズのデュエットで1984年にリリースされた "Easy Lover" です。

 

フィリップ・ベイリーは、ソウル/ファンク・バンドの大御所、アース・ウィンド&ファイヤーのリード・シンガーであり、フィル・コリンズはイギリスのプログレッシブ・ロック界の大御所、ジェネシスのリード・シンガーという、超大物同士のデュエットということで、当時かなり話題になりました。

 

この曲は、フィリップ・ベイリーの2枚目のソロ・アルバム "Chinese Wall" に収録されているのですが、アルバム自体をフィル・コリンズがトータルでプロデュースし、全曲でドラムも叩いています。

その他のバック・ミュージシャンとして、フィリップ・ベイリー側からはネイザン・イースト(Bass)、フェニックス・ホーンズ、フィル・コリンズ側からはダリル・ステューマー(Guitar)、レゼット・ウィルソン(Key)というように、アースとジェネシスが合体して作られたアルバムなんですが、そのサウンドはというと、ソウルでもファンクでもプログレでもない、ブラックでもホワイトでもない、もちろん、アースでもジェネシスでもない、それらのエッセンスを要所に散りばめた、まったく別物の良質のロック・アルバムに仕上がっています。

 

フィリップ・ベイリーのソロ・アルバムなので、デュエット曲 "Easy Lover" 以外はすべてベイリーがボーカルをとっている訳ですが、そのボーカルが実に素晴らしい!

ベイリーと言えばファルセットの美しさで知られていますが、このアルバムでもその実力が遺憾なく発揮されています。強く押すところもあれば、スッと抜くところもあり、優しくささやくように歌うところもあれば、悲しげにシャウトするところもあり、ボーカリストとしての魅力が詰まったアルバムと言えますね。

 

"Easy Lover" ですが、この二人がデュエットして、駄作になるわけがない!

極端に言ってしまえば、二人とも好き勝手に歌っています。最低限のキメだけ合わせるようにして、あとはそれぞれのセンスにお任せ、的な感じでしょうか。

しかし、それが互いを一流のボーカリストとして認識している証であり、互いへの敬意、そして友情というものが聴いている側にも伝わってきて、とてもHAPPYな気分にさせてくれる、素晴らしい共演作品だと思います。

 

この曲は、全英1位、全米2位という大ヒットになりました。

ぜひとも生で聴いてみたいものですね。

 

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