70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

短命に終わってしまったアメリカの骨太ハードロック・バンド ~ GIUFFRIA "Call To The Heart" (1984)



収録アルバム  "GIUFFRIA"

amazonでこのアルバムをチェックする

 

 今回も季節柄ちょっと暑苦しい系のご紹介です。
1984年にアルバム "Giuffria" でデビューしました、ジェフリアの "Call To The Heart" です。


1970年代に活躍した、ややビジュアル系・イケメン・アメリカン・ハードロック・バンド、"ANGEL"。
そのエンジェルにキーボーディストとして参加していたグレッグ・ジェフリアが、エンジェル解散後にメンバーを集めて組んだバンドがジェフリアです。
当初は「エンジェルの再結成」というスタンスで、バンド名も「エンジェル」と名乗っていたのですが、権利の関係でそれが使えないことが判明したため、「ジェフリア」に名前を変えました。

そして、1984年、アルバム "Giuffria" でデビューを飾ります。
このアルバムからは今日ご紹介する "Call To The Heart" がシングル・カットされ、全米15位の大ヒットとなりました。


好調な滑り出しをみせたジェフリアでしたが、一部の批評家からは「サウンドがジャーニーに酷似している」という批判を受け、ジャーニーの二番煎じバンド、といったレッテルを貼られることになってしまいました。


こういった批判を打破するような強烈な個性を発揮できれば良かったのですが、1986年にリリースした2ndアルバムが、デビュー・アルバムに輪をかけてジャーニー・ライクなサウンドだったため、商業的にも散々な結果となってしまい、そのままバンドも活動休止から解散となってしまったのでした。

 

デビュー・アルバム "Giuffria" を聴いてみると、例えば1曲目 "Do Me Right" のイントロのキーボードなど、ところどころにそれっぽい部分はありますが、批評家がギャーギャー騒ぐほどジャーニーに似ているとは思えません。
グレッグ・ジェフリアが中心になっているだけあって、キーボードが全面的に強くフィーチャーされているのはジャーニーとの共通点かも知れませんが、ジャーニーよりも骨太で、しっかり地に足をつけた逞しいハード・ロックというジャーニーにはない特徴があります。

 

今日ご紹介する "Call To The Heart" は、アルバムの2曲目になります。
1曲目 "Do Me Right" がどっしりしたミドル・テンポのハードなロックであるのに対し、2曲目のこの曲は、やはりミドル・テンポですが、しっとりした聞かせるロックという感じです。
イントロから曲を通してキーボードがしっかりとサウンドの基盤を作り、ハイトーンのボーカルとギターがそこに乗っかってくる印象ですね。メロディ、サウンドともにシンプルで無駄のない、良い曲です。

 

グレッグ・ジェフリアを始めとする個々のメンバーの実力は高いので、例えばプログレのエッセンスを加えるとか、他のバンドにはない何かを一味加えたら、もっと活躍できたバンドかも知れません。

そう考えると、非常に残念ですね。

 

amazonでジェフリアの他の作品を見る