70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

トム・クルーズ出世作を飾る疾走感溢れるヒット・ナンバー ~ Kenny Loggins "Danger Zone" (1986)

収録アルバム "Top Gun - Soundtrack"

amazonでこのアルバムをチェックする

  

今回は、映画「トップガン」の主題歌として大ヒットとなった Kenny Loggins の "Danger Zone" です。

 

ケニー・ロギンスは、旧友ジム・メッシーナとのデュオ「ロギンス&メッシーナ」で1972年にデビューしました。アコースティックでポップな音楽スタイルで、1970年代前半には「ダニーの歌」、「ママはダンスを踊らない」などのシングルをヒットさせています。

1977年からはソロとして活動を始め、スティービー・ニックスとのデュエットで "Whenever I Call You Friend"(二人の誓い)をヒットさせたり、また、作曲家としても、ドゥービー・ブラザーズの "What A Fool Believes" (マイケル・マクドナルドとの共作)でグラミー賞を受賞するなどの活躍をしています。

1984年には、映画「フットルース」の同名主題歌が全米1位を獲得する大ヒットとなり、一躍トップ・アーティストの仲間入りを果たしました。1985年にはUSAフォーアフリカに参加、"We Are The World" ではリード・ボーカルも取っています。

そして、1986年、映画「トップガン」が公開され、映画の大ヒットとともに、ケニー・ロギンスの主題歌も大ヒットとなりました。


映画「トップガン」についても少し触れておきましょう。


アメリカ海軍の戦闘機パイロットの青春群像を描いた航空アクション映画で、まだ今ほど売れていないトム・クルーズが、無鉄砲で型破りな天才肌の主人公パイロット・ミッチェルを演じています。

主人公のミッチェルが、不慮の事故により仲間を失ってしまったショックから一度はどん底の状態に陥るも、上司や同僚の援護により、再び優秀なパイロットとしての自分を取り戻すまでのプロセスを、女性教官との恋物語も絡めて、描いています。

1986年の公開で、同年の全米興行成績第1位を記録する大ヒットになるとともに、主演のトム・クルーズはハリウッドのトップ・スターに躍り出ることになりました。

主題歌、挿入歌を集めたサウンド・トラックはアルバムチャート全米1位を記録し、主題歌の "Danger Zone" は全米2位を記録するなど、商業的にも大成功となった映画です。

 

さて、"Danger Zone" ですが、映画では空母「エンタープライズ」から戦闘機F-14が出撃するシーンで使われています。

戦闘機が大音量で甲板から出撃し、大空を切り裂くように飛行するシーンにシンクロするような、疾走感あふれる小気味よいリズムが気持ちいい、いかにもアメリカ的なロックです。

イントロでのリフや間奏のソロなど、ギターのオーバードライブ気味のサウンドと情熱的な激しめのフレーズが曲のスピード感、緊迫感を煽る感じで、「ギターがいい味出してるなー」と唸らせられますね。
ちなみにこのギターを弾いているのは、ダン・ハフというスタジオ・ミュージシャンで、この他にも、マイケル・ジャクソンセリーヌ・ディオンビリー・ジョエル、マドンナ、マライヤ・キャリーなどの大物のレコーディングに参加している、超実力派プレイヤーです。納得。

サウンド・トラックには、2曲めにチープ・トリックの "Mighty Wings" という曲が収録されていますが、この曲も、"Danger Zone" に勝るとも劣らない、カッコイイ曲です。
やはり戦闘機の出撃シーンで流れる曲なので、スピード感、緊迫感にシビレますね。

劇中で、ベルリンが歌う "Take My Breath Away" という美しいバラードが流れますが、この曲もシングル・カットされて、全米1位を記録し、アカデミー賞ゴールデングローブ賞(主題歌賞)を受賞しました。

 

映画も素晴らしい作品だったのですが、使われている曲も素晴らしい曲ばかりなので、サウンド・トラックもぜひお聴きください!

 

amazonでケニー・ロギンスの他のアルバムを見る