70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

Hotel California 【EAGLES】 (1976)



収録アルバム "Hotel California"

 

高校3年の思い出が鮮やかにフラッシュ・バック・・・

 

前回に続いて、イーグルスの大ヒット・アルバム "Hotel California" からタイトル曲の "Hotel California" をご紹介します。

前回書きましたように、よりロック色を強めた4枚目のアルバム "One Of These Nights"(邦題:呪われた夜)が商業的に成功したのですが、その後のメンバー・チェンジで才能ある実力派ギタリスト、ジョー・ウォルシュの加入により、さらにバンドはロック・テイストの強い楽曲を作成し、1976年に5枚目のアルバム "Hotel California" をリリースします。

このアルバムは全米アルバムチャートにおいて8週連続1位となり、同年のグラミー賞最優秀レコード賞を受賞、全世界で2000万枚以上を売り上げる大ヒットとなりました。

ちなみに、アルバム総売上枚数が1億枚を超えているアーティストは、ビートルズエルヴィス・プレスリー、ガース・ブルックスレッド・ツェッペリンとこのイーグルスの5組しかおらず、彼らの全世界的な人気の程が窺えます。

 

アルバム・タイトル曲の "Hotel California" ですが、アコースティック・ギターの印象的なアルペジオから始まります。

曲全体を通して、バックに流れるアコースティック・ギターアルペジオ、エレクトリック・ギターの乾いた音色のカッティング、そしてオーバードライブのかかったコード・ワークとフィル・イン、エンディングのドン・フェルダージョー・ウォルシュのギター・ソロの掛け合い、そしてフェード・アウトしながらのギターのハモリ・・・と、ギターのアンサンブルが非常に良く考えられていてなおかつ美しく、そのひとつひとつが効果的に曲の世界を盛り上げています。当時のギター小僧にとっては、最高のお手本でしたね。

この曲を聴いて、初めてギターを手にした者、急いで楽器屋に走ってBOSSのディストーションを買い求めた者、「12弦ギターを買おう!」と決心した者・・・等々、
影響を受けたギター小僧は全世界に何万人といることでしょう。かく言う私も、"Guitar Magazine" の楽譜と首っ引きで、エンディングのギター・ソロを一生懸命コピーした一人でした。

この曲の歌詞についても、いろいろな解釈がされているようですね。

あらすじとしては、

* * * * *
舞台はカリフォルニアの荒野のハイウェイ。

長時間の車の運転に疲れた私は、小奇麗なホテルがあるのを見つけ、幾日か滞在することにした。

ティファニーメルセデス・ベンツにカブレた女性達。
そして何人ものボーイフレンド。
彼らは中庭でダンスを踊っている。
思い出すために踊る者もいれば、忘れるために踊る者も・・

堕落した滞在客達に嫌気がさして、以前の日常生活に戻るためにホテルを離れようとした私だが、夜警の男達に止められてしまう。

「もうあなたは、戻ることはできないんですよ。」

* * * * *

という、ちょっとした怪談じみたミステリーなのですが、これについて、現代のロック産業を揶揄しているとか、ホテル=精神病院で現代の若者の退廃の様子を模したものだとか、まあ、いろいろな憶測が憶測を呼んでいる状態です。

メンバーのドン・ヘンリーのインタビューでは、このような歌詞の拡大解釈に本人達も驚いている、ということでした(笑)。

確かに、最後の歌詞ひとつ取ってみても、

  You can check out any time you like, but you can never leave!
  (好きな時にチェックアウトはできるけど、二度と離れることはできないんだ!)

という意味深でその真意を知りたくなる内容ではありますね。

 

有名な話ですが、「ホテル・カリフォルニア」というのは、メキシコに実在するんですね。ネットで検索すると、海外ツアーのサイトがいっぱい引っ掛かってちょっとビックリします。ただし、アルバムのジャケットに使われているホテルは、また別のホテルなんですね。ジャケットのホテルはビバリーヒルズのダウンタウンにある「ビバリーヒルズ・ホテル」というホテルで、"The Pink Palace"(ピンクの宮殿)とも呼ばれている、優雅な佇まいの超高級ホテルだそうです。

 

ちなみに、私が高校3年の時、授業をサボって喫茶店に入り浸り、スペース・インベーダー・ゲームに100円玉を投入しまくっていた頃、有線のヘビロテでかかっていたのがアバの「ダンシング・クイーン」とこの「ホテル・カリフォルニア」でした。この曲を聴くと、当時の思い出が懐かしく蘇りますね。