70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

One Of These Nights 【EAGLES】 (1975)



収録アルバム  "One Of These Nights" (邦題:呪われた夜)

 

イーグルスと言えば「ホテル・カリフォルニア」なんですが、それ以外にも名曲がいっぱいあるということで、今回は1975年に発表された4枚目のアルバム "One Of These Nights"(邦題:呪われた夜) から "One Of These Nights" をご紹介します。

1971年にデビューしたイーグルスですが、もともとはカントリー・ロック志向の強いバンドで、1枚目、2枚目のアルバムではバンジョー、スティール・ギター、マンドリンなどの楽器をフィーチャーするなどして、ブルー・グラス的な楽曲も多く演奏していました。

ところが、1974年にリリースした3枚目のアルバム "On The Border" から参加したギタリストのドン・フェルダーの影響で徐々にロック色が強まり、加えてプロデューサーがロック畑のビル・シムジクに変わったことで、バンドのサウンドの変化により拍車がかかることになります。

この4枚目のアルバムは、さらにカントリーのフレーバーが薄れ、ロック色が強まるとともに、当時流行の兆しを見せていたAOR、ファンクなどの要素も取り入れたことが成功に繋がり、このアルバムからタイトル曲 "One Of These Nights"(全米1位)、
"Lyin' Eyes"(全米2位)、"Take It To The Limit"(全米4位)という3曲のヒット曲が産まれ、アルバム自体も全米第1位の大ヒットとなりました。これにより、イーグルスというバンドの存在が広く世界で認知されることとなり、次のアルバム "Hotel California" の大成功へと繋がっていくわけです。

アルバムのタイトル曲 "One Of These Nights" ですが、ドラッグやディスコに溺れる当時の都会の若者の退廃した状況を歌ったものと言われており、曲全体を通して、ギター、ベースの少ない音数、不穏なフレーズで確かに退廃したイメージが印象づけられます。ボーカル・パートも淡々としているのですが、間奏ギター・ソロ後のコーラス・ワークは一転して実に華麗で美しい!退廃の中に見出す一筋の希望という感じでしょうか、ファルセットなどでちょっと黒っぽい雰囲気を出しているのが、バックのシンプルな演奏との対比でより一層華やかに聴こえてきます。演奏、ボーカルのアレンジによる全体の雰囲気作りが絶妙の1曲です。

2016年1月、バンド創設メンバーのグレン・フライが逝去したことにより、バンドは解散を表明しています。
黙祷。