70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

Fantasy 【EARTH,WIND & FIRE】 (1977)

収録アルバム "ALL'N ALL"  (邦題:太陽神)

 

ファンク・ミュージック界の超大御所、アース・ウィンド&ファイヤの全米3位のヒット・アルバム "All'N All"(邦題:太陽神)からのシングル・カットで、 "Fantasy" です。

この曲自体は、アメリカではそれほどヒットしなかった(全米32位)のですが、日本では当時のディスコ・ブームに乗っかり、オリコン洋楽シングルチャート1位を記録する大ヒットになりました。

その曲の前に、まず、長岡秀星氏によるアルバム・ジャケットに惹きつけられますね。エジプトのピラミッドと宇宙の融合というコンセプトのイラストは、発売当時はLPレコードの時代でしたので、サイズも大きくインパクトもかなり強烈でした。

ここでちょっと話がそれますが、アルバム・ジャケットできっと一度は見たことがあるであろう、著名な日本人イラスト・レーターについてご紹介したいと思います。

まずは、長岡秀星氏。宇宙やSFをイメージした神秘的で緻密なイラストで国際的にも活躍された方です。アース・ウィンド&ファイヤの一連の作品のほか、エレクトリック・ライト・オーケストラカーペンターズなどのアルバムも手掛けています。

続いて、永井博氏。大瀧詠一氏のアルバム "A LONG VACATION" のジャケットが超有名ですね。大瀧詠一氏の一連のアルバムのほか、杉山清貴氏やサザン・オール・スターズなど、トロピカルでクリアな風景のイラストレーションで多くの日本人ミュージシャンのアルバムを飾っています。

そして最後に、鈴木英人氏。 山下達郎氏のアルバム・ジャケットを数多く手掛けており、"FOR YOU" が代表作です。アメリカ西海岸を思わせるような、爽やかな風景画、とりわけ車をモチーフにしたイラストがとても印象的です。

 永井博氏、鈴木英人氏のお二人はまだ現役で活躍されているので、素晴らしい作品がこれからも見れることと思います。個展に足を運んだり、作品集でその世界を堪能するのもいいのいではないでしょうか。

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さて、話を戻しまして、アース・ウィンド&ファイヤの "Fantasy" ですが、今でもCMやドラマのテーマ曲として使われることが多いので、アースを知らなくてもこの曲は聞いたことがある、という人も多いのではないでしょうか。

前ノリの16ビートに乗っているのはシンプルなメロディ・ラインなのですが、美しく、感情豊かで、時にはエキサイティングなフィリップ・ベイリーのファルセット・ボイスが、感動的ですらあります。サビでのオブリガード、サビ後のスキャットも最後まで聴き応え充分!です。

アルバムとしての完成度も素晴らしく、強めのビートとホーン・セクションの絡みが「これぞアース!」という感じなのですが、最もリコメンドしたいのは、やはりフィリップ・ベイリーがファルセットで歌い上げるバラード "I'll Write A Song For You" ですね。泣けます。

ちなみに、すごーくちなみに、なんですが、その昔、NHK教育TVで放映していた「ハッチポッチステーション」という子供向け番組で、グッチ裕三さんが「アース・ウィンド・アンドーナツ」というバンドで "Fantasy" のメロディで「かあさんうた」を歌っているのですが、超ツボにハマります。YouTubeで見れますので、ぜひ、こちらも!